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チャペル建立-150記念号-

『集会』とは

施設写真「実りの杜」の創刊号が出てからまもなくチャペルの建設が計画されました。この前年には、森田兄が召され、私達の心にはぽっかり大きな穴があきましたが、天国での再会の望みに、長女の清子が主に従う決心をして洗礼を受けました。同じ時に洗礼を受けた熊谷兄ファミリィ(真理姉は岸本姉の長女)は、チャペルの献堂式の頃札幌に転勤。振り返ると懐かしい兄弟姉妹が様々な場所に散っています。茨城に越した大舘兄姉、スロヴァキア出身のミハッチ兄(彼は福生から毎週自転車で通い救われ、帰国後洗礼を受けました)、小林兄姉(姉妹はケニア出身)、大阪の是澤ファミリィ(光枝姉のご主人富雄兄はこの8 月末に洗礼を受けられました!)、それに若くして召された木下兄などです。一方ではこの頃、正木兄姉や北野兄姉などが加えられ、相原に新風を吹き込みました。   
[ 文責: 渡辺T]。

相原に導かれて

施設写真 1994 年(1月)に相原集会に導かれた時、私がまず思い起こしたみ言葉は、「・・主は、彼らをその望む港に導かれた。」(詩 107:30)だった。 若い時、イエス・キリストを信じた主人と私は、自分の人生を主に捧げどこに行くかを知らず、主の示す場所におもむいた信仰の父, アブラハムを手本として来た。二人は神学校で出会い、結婚へと導かれ、その後は、ある宣教団体と出会い、日本の様々な教団・教派のリサーチをし、ある宣教師グループと共に開拓伝道の働きに携わった。 しかし、主のみ言葉をまっすぐに解き明かしたいという願いとは裏腹に、キリスト教世界に横たわる教団・教派の問題にぶつかった。ひとえに、主が何を教えておられるのかを学び、聞き続けたいだけであって、それ以外のことを教えるような、良心に逆らう行為はとてもできない。ところが、様々な教団・教派が、それぞれの立場で自分たちの伝統(言い伝え)に縛られ、さらにそれを継承していく現実に出会ったのだ。私たちにとっては、「自分たちの言い伝えのために、神のことばを無にしてしま」(マタイ 15:6)う行為と思われた。「この民は、口先ではわたしを敬うが、その心は、わたしから遠く離れている。彼らが、わたしを拝んでも、むだなことである。人間の教えを教えとして教えるだけだから。」(マタイ 15:8, 9)私たちは、この開拓を彼らの手に委ね、新たに行くべき道を探った。この頃、かつて出会ったある「集会の兄弟」の話を思い起こし、集会の兄姉と交わる機会をいただいた。 主人は、同時に、パウロの例に倣って、自らの手で働きながら、どのように主に仕える道が開かれるのかを求めていった。イサクが井戸を掘った時、「この水はわれわれのものだ。」と言われ、次々に場所を移し変えていき、たどり着いた所の井戸については争いがなかったので、「今や、主は私たちに広い所を与えて、私たちがこの地でふえるようにしてくださった。」(創 26:22)と言った。まさにこの言葉が、相原に導かれた私たちの実感だった。 大学院から神学校、開拓伝道へと導かれた主人が、いざ仕事を探した時、「あなたは 10 年戦士と戦うんですよ。」と釘をさされた。しかし、主は私たちの主として、常に、どんな時にも導き続けて下さる。今、相原に導かれ、良い仕事に恵まれ、この世においてキリスト者として生きることを実践させていただけて本当に感謝に絶えない。言い伝えに縛られず、純粋な思いで兄弟姉妹と共に聖書のみ言葉に学び、分かち合える時、何とも言葉に言い表せない天的喜びに浸ることが出来る。まさに、私たちにとっての「望む港」である。
正木N


相原キリスト集会実りの杜チャペル

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